【進出企業のインタビュー】Anpha-AG (KONOIKE GROUP) は堅調な業績を達成しました
コロナウイルスの感染拡大により依然として経済は不透明な状況ですが、Anpha-AGの冷蔵冷凍倉庫は、100%の占有率で、順調な業績を残しました。
今回はAnpha-AG Joint Stock Company (KONOIKE GROUP) の村上社長にインタビューする機会がありました。
御社の事業活動や事業についてご紹介して頂けますか?
弊社の事業は、主に、冷凍冷蔵倉庫業とエンジニアリング事業になります。エンジニアリング事業は2つに分かれており、一つは機械設備の据付作業・もう一つは空調機室外機への重塩害塗装(防錆塗装)です。売り上げ比率としましては、倉庫が全体の3分の2、エンジニアリングが、3分の1となります。
2014年にローカルの会社を買収してから、冷凍冷蔵倉庫の事業拡大に加え、エンジニアリング事業にも力を入れています。
Anpha AGのもっともな長所は何ですか?
KONOIKE グループ3社あり、陸、海、空の物流サービスを総合的にカバーします。
当社での倉庫事業に加えて、グループ全体で顧客のニーズに対応することが出来ます。
Anpha AGとしては、ローカル企業がメインのお客様となりますが、そのお客様に対して質の高い日本のサービスを提供しています。
設備では、倉庫の中では、移動ラックを取り入れています。今年初めに太陽光発電設備を設置して、コストや環境についても配慮しています。
御社は、なぜロンハウ工業団地を選んだのですか?
弊社は、元々は買収した企業で、ベトナム国内で冷凍冷蔵倉庫事業を拡大していく方向でベトナム南部で検討しました。水産品の主要生産地があるメコンデルタ地域に近く、またホーチミン市にも近く、周りの環境もちょうど良かった。カットライ港に近いのも利点でした。
現在、ビジネスの状況を教えてください?
倉庫事業は、フル稼働です。エンジニアリング事業も順調です。
ベトナムが様々な自由貿易協定に参加していますので、ロジスティクス業界には、冷蔵および輸送の需要は増加する予測されていますか。貴社が今後拡大する予定はありますか?
ベトナムEU自由貿易協定(EVFTA)が発効し、EU向けへの冷凍水産物の輸出が増えるものと思います。逆にベトナム人の所得の増加に合わせて、輸入の牛肉、豚肉など増えている。弊社では、まだ2ヘクタールの土地があり、早ければ来年にも拡張したいと考えています。
現在、コロナウイルスの世界的な感染拡大しているなか、御社の事業活動について影響がありますか?どんな影響に受けていますか?
弊社では、コロナウイルスの影響について、倉庫事業は、プラスに影響しています。輸出出来ない商品が滞留しているためです。エンジニアリング部門は、前年からの受注案件がありましたので、今年は、良いのですが、来年も今年のように日本からの渡航制限が続くと新規案件の受注が、難しいと思います。
ベトナムに進出すること検討しているロジスティクス業界の企業へのどのようなアドバイスがありますか?
日系のロジスティクス企業は、既に多く進出しており、競争が厳しいです。
日系企業だけを顧客のターゲットにすると価格競争になってしまいます。今後は顧客として日系企業だけでなく、非日系企業を顧客ターゲットとすることが重要になると思います。
お忙しいところ貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。